こんさーる日記の別館です


by orataki01

2004年度を総括する

2004年度をあらわす文字。巷では「災」であったようですが私の場合は間違いなく「ブログ」でありましょう。診断士の研究会の新年会で話題になった「ブログ」を酒の勢いに任せて一年間引っ張ってきました。当初は研究会のHPをもっと簡単に更新できないかという理由での取り組みでした。私は「Web日記に毛の生えたようなもの」という捕らえ方しかしていませんでしたが、はじめてみると色々な妙味があり、面白いことがわかります。ブロガーの急増もわかるような気がします。

ブログを付けることにより得たことは大きく2つあります。ひとつはコミュニケーションです。ブログを通じて見知らぬ方と意見交換できました。遠方の診断士とも中小企業診断士受験生ともいろいろ対話できました。これは大きな収穫でした。これから本格化するネット社会。その入り口から奥の暗がりを見た思いです。

ネットでのお付き合いの作法はまだ成熟していないものの、これからはネット人口は間違いなく増えるわけですし、今後、旧世代になるであろう私としては「棲み分け」するのではなく一緒にその社会を形成したいと思っています。あっという間に歳をとってしまいますが「携帯電話はよう分からんし、使う必要もない、ほっといてくれ」というような年寄りにはなりたくないなあという思いです。

もうひとつの収穫は「自己との対話」です。他のブロガーの方々に触発されて本を購入したり、考え方を実践したり、その結果をエントリーしたりして、自分としてどうありたいかを問えることができました。コメントやトラックバックいただいたブロガーの皆様には改めて御礼申し上げたいと思います。

私は「五年日記の会」という会のメンバーでもあるのですが五年日記はそれなりに意義のあることです。昨年の自分と対話できる。成長していない自分を叱る。来年の自分に恥ずかしくないよう、今の自分を磨く。というすばらしい効用があります。ブログは自己+他者との対話です。他者に対しても恥ずかしいことはできないという自浄作用があると思います。文章力や理解力や人間関係能力が必要ともなります。

さて、ブログだけで1年を過ごしてきたわけではありません。「こんさーる日記」を「バーチャル業務日誌」として反省材料にしてきました。コンサルテーション件数は多くなかったものの大きなプロジェクトを経験できて有意義な年であったと感じています。ITのコンサルのつもりが実はヒューマン系のスキルが必要だと感じたのも新たな発見でした。「言葉の重み」「書くことの大切さ」「思いやる対象」などいろいろなことを自己発見したと思っています。これを感じたまま頭の中にしまっては後で咀嚼することができませんし身につきません。何らかの形で記録すること。これが大事だと思います。

今年は、多忙にかまけて、診断士の研究会はIT.経営研究会くらいしか定例的に出ていませんでした。もっと多面的に研究を続けなければという思いです。IT.経営研究会について言えば、診断士の研究会にしては珍しいくらい、いろいろ試行錯誤する研究会です。何でもとりあえずやってみるという「プロトタイプ的発想」。これが気に入ってます。これからの時代はスピードの時代でもあるわけで完成形を目指して時間をかけてやっていくスタイルは通用しなくなってくると感じてます。中小企業診断士をマスで捉えた場合の弱点、それはプロトタイプ的行動が取れないことかなと思っています。

来年はSkypeもブレークするかもしれないし、QRコードもブレークするかもしれない。新しいことはチャレンジしていきたい。「洞察も大事ですが試行も大事」こんな思いで新年に臨みたいと思います。
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# by orataki01 | 2004-12-25 08:45

ある後継者問題

2001年から電子政府と並んで電子自治体プロジェクトが進められています。中央政府だけ電子化しても地方の自治体が電子化に追随しなければ、日本全体で「e-Jpan」になれないわけです。

しかし、当初の思惑とは逆にITの流れは中央から地方へではなく地方から中央へ流れ込んでいます。これは硬直的な中央省庁が部門間調整に時間と手間を費やしているのに比較して地方自治体のほうは首長がリーダーシップをとっているのでトップダウンで意思決定が早かったからと考えられます。自治体によってはLGWAN(総合行政ネットワーク)への参加を拒否するなど政治的に解決すべき部分が残っていますが、全体的にみれば「やるやらない」の問題から「いかにしてやるか」に論点が移ってきているようです。

このような、本来は「中央」がけん引役になるはずが思うように機能せず、その周囲の組織のほうが動きが早いという事例はたくさんあります。たとえば、このホームページを見てください。これは中小企業診断協会の東京支部のサイトです。もうひとつ、こちらのホームページもご覧ください。これは中小企業診断協会中央支会のサイトです。いわば、前者が中央で後者が地方ということになります。

出来栄えは一目瞭然ですね。東京支部のほうはフレームがたくさん切られていてブロック化されていて、ちょっとゴチャゴチャしていて見にくいと思います。これはホームページ作成を作業分担しているからなのです。だからブロック化されてしまうのです。中央支会のほうはレイアウトもすっきりしていて見た目もプロの作品っぽいですね。これは、予算を組んで外部委託しているからです。ホームページは一部のスキルある会員がボランティアで運営する時代は終わりました。このことを素早く察知し、意思決定できる支会組織のほうが動きが早く、結果も出せるという良い例でしょう。

あと、もうひとつ支部のホームページ作成には課題が残っています。サーバーの管理を初めとする全体管理ができる人を育てていなかったということです。(育てるというのは適切ではないですね。確保できる体制や仕組みを作ってこなかったといったほうが正しいでしょう)後継者問題というのは診断士のコンサル領域ですが、自らの属する組織のIT企画の後継者を育ててこれなかったのは残念なことです。
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# by orataki01 | 2004-12-12 21:14 | 中小企業診断士

ITCの中立性

「JISA会員企業にとってのITC制度活用のあり方と課題」という文献を見つけました。これは平成14年3月にITコーディネータ人材育成委員会によって作成されたものです。ここでは、私がかねてより疑問に思っていた「ITCの中立性」や、ひいては「ITCの資格維持」に関しても課題として言及されていますのでコメントを加えてみようと思います。本文の中で「ITCの中立性をめぐる考え方」を見てみると以下のようになっています。
--------- 以下 引用 -----------
ITC本来の定義は、経営改革に役立つ情報化を推進するため、ユーザー側の立場にたって機能する人材であり、それ故、中立性が確保されていなければならないと規定されている。このことが、システムソリューション提供企業であるJISA会員企業の経営にとって、ITCの意義が何であるかを分りにくくしている。
----------------------------------
JISAというのは日本情報サービス協会のことで、数多くのソフトウェアベンダーが会員となっています。そして、JISA会員から多くのITCが輩出されているという事実もあります。ITと経営の橋渡しというカッコのいい役どころは頭の中で描くほど簡単なものではありません。

両方のエキスパートということであれば全国に数えるしかないでしょう。人数や組織力からいえば「IT業界」から経営を理解する人を育てるアプローチのほうが「経営コンサル業界」からITを理解する人を育てるアプローチより効率的であるといえるでしょう。しかしながら、IT業界は自社のITソリューションを提供してビジネスを展開しているわけですから自社に在籍するITCが公正無私な第三者であっては困るわけです。

これが「ITCの中立性」というわけで本文にある「ITCの意義」が企業にとってなんであるかがわかりにくいというのはもっともな意見であると思います。私の勤務する企業もITC、ITC補を7名ほど抱えていますがITCによるビジネスというものは直接的にも間接的にもありません。ITCの仲間に聞いてみても、これはという案件はないようです。しかしながら以下の文面をみると・・・・
--------- 以下 引用 -----------
JISA会員企業の社員としてITC資格を有する者は、その中立性確保の原則から、自社にシステム開発工程を請負わせることが出来ないとの考えから、人材育成投資を行ってITCを輩出しても自社のビジネス拡大には直接つながらないのではないかという不安がある。

 しかしながら、真にユーザーの経営に役立つ情報化計画を立案・推進するという誠実な職業意識をもって行動することがITCの責務であり、その公正な判断に基づいて選択した結果、自社のソリューションが最適であるとしてユーザーに推奨することは決して中立性確保に違背するものではない。
----------------------------------
とあり「誠実な職業意識」をもって自社商品を推奨することは中立性に違背するものではないと助言されています。これを額面どおり受け取っていいものかどうかわかりませんが、性善説に基づき、少なくともお墨付きとして堂々と自社ソリューションを売り込むことを認可していただいたものと解釈できます。

ITCを利用する企業の規模が採算にあうかどうかは課題の残るところですが、とりあえず企業がITCを積極的にビジネスの裾野を広げる切り込み隊長として位置づけるにはうれしい解釈であります。また、こうも言われています。
--------- 以下 引用 -----------
 ベンダー側の新しい人材であるITCが提供するこのようなコーディネーション・サービスを、SIとは独立したビジネスとして確立し、既存のSIビジネスと連携を図ることが、当業界としてITC制度を活用する重要なポイントの一つになると考えられる。

----------------------------------
現在、ITCに近いような活動を行っているのがSIerでしょう。「SIとは独立したビジネス」として位置づけているところが面白いです。経営者側の代弁者であるとともにSIerとも緊密に連携する。これはおいしい話です。このようなビジネススタイルが確立するなら今後、企業からのITC育成プログラムも充実してくることでしょう。
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# by orataki01 | 2004-11-14 11:13 | ITC

10月度IT.経営研究会

以下、活動記録です

■アンケート調査
・MRAM
   MRAM (エムラム) は、Magnetoresistive Random Access Memory の略語です。磁気によってデータを記憶するメモリで、最近話題になりつつある次世代のメモリです。
現在よく使われているメモリには、 DRAM や SRAM、EEPROM (フラッシュメモリ、スマートメディアなど) があります。現状では MRAM の集積度は DRAM より少し劣りますが、将来的には DRAM を凌駕する可能性があります。
MRAM の特徴は、何といっても 「不揮発性」 と、読み書きの速度が速いことです。 既存のメモリでこれらをすべて満足するものはありません。

・ネットスカイ
  コンピュータウイルスの種類。短期間に亜種が増大したことで有名です。

・RFID
 微小な無線チップにより人やモノを識別・管理する仕組み。流通業界でバーコードに代わる商品識別・管理技術として研究が進められてきましたが、それに留まらず社会のIT化・自動化を推進する上での基盤技術として注目が高まっています。

■気になるIT記事
・Skype (T氏)
  はっきりいって初耳でしたが、皆さんご存知とのこと。これはマズイと思い、調査してみました。SkypeはP2Pを実現するテレフォニー技術です。メッセンジャーとどう違うかというと、メッセンジャーが常にサーバーを通してやりとりするのに対してSkypeはセッションの案内までがサーバーで制御され、一度セッションが確立するとあとは直接クライアント同士のやりとりとなります。ゆえに音質はアナログの通話より良くなります。無制限、通話無料なのでこれではNTTの将来はたいへんになるだろうなという感想を持ちました。

ソフトは以下のサイトより無料でダウンロードできます。
http://skype.livedoor.com/

さっそくダウンロードしてみました。いろいろいじくっているうちに電話がかかってきました、相手はイスラエル人のようです。意を決して通話ボタンを押してみると、やはり外国語で話しかけられました。「sorry」といってすぐきっちゃいましたが音質は極めてよいです。

5人まで同時通話できるそうなので、将来、電話会議は当たり前の世界になってくるでしょう。中小企業の営業所間会議なんかにも利用できそうです。

・そろえておきたいフリーソフト (N氏)
  今や、アンチウイルスソフト装備はあたりまえ。次はスパイウェア対策ソフトが必要です。スパイウェアはウイルスと違い、気がつきにくいのと駆除がしにくいのが特徴です。外部へ情報を搬出するプログラムは悪玉と善玉があり一概に全部駆除すればよいというものではありません。今回、紹介するのは通信状態を常にモニタリングするフリーソフトです。どのポートからどこへどのような情報が出されているか一目でわかります。これにより狭義のポリシを決定しなければならないでしょう。

http://hp.vector.co.jp/authors/VA018232/ 

・出先のパソコン自分仕様 (o氏)
  USBメディアをPCに差し込むだけでどのPCも自分のPCと同じWEB環境が実現できるというもの。メールボックスやお気に入りなどが継承できる。ただしサーバーにその環境を作成し、USBにブラウジング機能を持たせただけのようであるから¥1480というのはチと高いかもしれません。

・中小企業のITセキュリティを高める (S氏)
  ハーバード・ビジネス・レビューからの抜粋です。中小企業でも3つの簡単な行動でITセキュリティを高める方法があるとしています。
1)防波堤を築く
   ファイアウォール、VPN、IDSなど比較的簡単に安価に構築できます。
2)コンピューターをロックダウンする
   ロックダウンという言葉は聴きなれませんが要するに組織内で承認済みのアプリケーション以外を実行不能にする機能のことです。
3)セキュリティ方針を伝えそれに従わせる
   社内の全員が未承認のネットワークアプリケーションを作動させてはいけないことを理解させる。インスタントメッセージなどが有効。

・大半は「勘」や「経験」で見積もり(6割が見積もりをめぐるトラブル) F氏
  「技法」がなんだ。「経験」に裏打ちされた「勘」はその上を行く。とはF氏の弁。私も現実的にはそうだと思います。しかし、相手に対する説明責任を考えるときその根拠として「技法」は必要になるはずです。

・大学生は「情報システム部門を理解しているか」 (F氏)
  ある大学経済学部の試験問題です。これはベンダーのわれわれがやっても難しい問題ですね。以下、あなたがシステム部門長になったと仮定して回答を求めています。
1) 情報システム部門の会社の中における目標を示しなさい
2)その目標を達成するために情報システム部門をどのような組織にしますか
3)目標達成のために情報システム部門として行う施策を3つ提示しなさい。
4)目標達成のためにハード、ソフト、ネットワークのそれぞれについて注力する重点項目について3つずつ示しなさい。

■秋季研究発表会の企画

・大勢の人に来てもらう、これが目標です。内容を充実させることはもちろんですが、来ていただいた方に粗品を差し上げようということになりました。ITの研究会らしいものはなにかということで意見交換しました。

マウス、ポインター、放熱シート、ヘッドセット、USBメモリ、などいろいろアイデアがでましたがマウスとヘッドセットが有力な候補として残りました。ITクイズとビンゴを融合した企画も実施する予定です。最終的にはビジターとメンバーの間でビジネスの話題が取り交わされればよいと思います。 
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# by orataki01 | 2004-10-31 08:46

My Profile

2006年
・経営品質セルフアセッサー登録
・コンサルタント実力アップコース登録講師
・業務改革支援コンサル

2005年
・統合パッケージ導入コンサルメニュー策定支援
・経営品質セルフアセッサーG1
・中小企業診断協会東京支部情報化委員会副委員長
・システム開発連携支援コンサル
・業務改革支援コンサル
・人事情報システム導入コンサルティング

2004年
・ITC執筆プロジェクトPM担当
・ITC勉強会「oratakiゼミ」主宰
・産業機器商社要件定義プロジェクトマネージャ
・機関紙企業診断ニュース執筆「キャリアパスの自己設計」
・産業機器商社戦略構想策定コンサル
・パワーポイント速習講座講師
・自動車メーカー・サービス企画・システム企画・要件定義支援

2003年
・秋季研修部発表「中小企業のセキュリティポリシー策定」
・ITEC「情報セキュリティ総合コース」修了
・かながわオープン・カレッジ「情報セキュリティ講座」修了
・ISMS認証取得支援
・I Tコーディネータ登録
・システムエンジニア(プロマネ)からコンサルタントに転身
・Biz@Nifty コメンテーター
・奥様インターネット教室講師
・診断協会・東京支部城南支会広報部アドバイザー
・診断協会・東京支部情報化委員会運営委員
・診断協会・東京支部城南支会理事
・診断協会・東京支部城南支会厚生部副部長
・中小企業診断協会試験事務セキュリティ委員会委員
・ビジネスゲーム研修修了
・Webアンケートに関するコンサルティング
・IT.経営研究会セキュリティ部会リーダー

2002年
・診断士5年目の会・基調講演「企業内で資格を生かすには」
・CS委員会タスクチームリーダー(メルマガ担当)
・IT.友の会幹事
・「課題達成型目標管理」マスターコース修了
・佐々木塾メンバー登録
・情報化推進研修担当
・ホームページ作成演習指導員
・ホームページ作成理論研修講師
・パソコン入門講座講師

2001年
・システム統合プロジェクトマネージャー
・e-marketplace選定コンサルテーション
・IT.経営研究会副幹事
・Web-Jounan(城南支会会員用HP)ウェブマスター担当
・初級シスアド解説書執筆

2000年
・城南支会インターネット小委員会委員
・インターネット・ネットワーク全国展開プロジェクト推進担当

1999年
・「中小製造業の戦略的情報化マニュアル」執筆

1998年
・中小企業診断士資格取得(情報部門登録・東京支部城南支会所属)
大手自動車メーカーの販社系システムの全国展開支援を担当
・IBM・ICPBPリーダー資格取得

1997年
・IBM企業論文入選(エンドユーザーコンピューテイングの動向と活用)

1996年
・給与/販売パッケージ/ミドルウェアの販売促進・ソリューション企画

1992年
中小市場でのシステム開発/システム管理/運用保守(AS/400系) 
◇人事給与システム◇原価計算(部門管理)システム◇販売管理システム◇会員管理システム◇生産管理システムの開発

1991年
電子機器部品メーカーからIBM特約店(2000年に一部上場)に転職

それ以前:
・生産管理担当、MRPシステムの運用促進、改善を通し工程全体管理
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# by orataki01 | 2004-10-03 18:19

企業再生

ITC-B534ゼミ(講師:高尾)からの抜粋・まとめです。

現在の景気回復に向かう日本にはまだ多くの問題企業があり破綻か再生かの境界線をさまよっている。このような企業の状況や今後の方向に関して企業再生の実態や方策を探ってみることにします。

■企業は赤字ではつぶれない。金でつぶれる

企業再生のポイントは金融機関を含む企業を取り巻く利害関係者といかに賢明に付き合うか、対応するかということに他なりません。相手を知り、方法を選ぶことが必要です。

■金融機関の現状と企業への対応

銀行をとりまく変化に目を向けると、不良債権処理から貸し出し増強、収益増強に舵を切っているところが多くなりました。その背景には「景気の回復」「金利上昇の兆し」「金融再編」があります。金融機関は「金融検査マニュアル」に基づき危険度に応じたランクづけを行うようになりました。

■信用格付け

健全性により債務者区分が設けられています。
1.正常先
2.問題先
 2-1 要注意先
 2-2 破綻懸念先
 2-3 実質破綻先
 2-4 破綻先

■破綻前の対応

まず連鎖倒産を防止すること。
1.通常業務で与信リスク管理ができているか。
2.取引先の危険兆候の察知ができるか。
3.取引先破綻時の具体的回収方法の履行ができるか。

また、延滞が発生したらリスケジュールを行う必要があります。次に公的支援制度をフルに活用する方策をとります。注意点としては融通手形を街金などに振り出すようなことや資金繰りの粉飾をしないことです。

■破綻後の対応

私的整理によるものと法的手続き(民事再生法、会社更生法)によるものがありますが債務の規模により10億円以下の債務では法的に相手にされません。本業がまずまず、特殊要因があって債務が膨らんだ場合は私的整理を選択すべきです。

■活用できる手法(DIPS)

DIPというのはDebtor In Possessionの略で経営陣が退陣せずそのまま経営にあ
たる場合が該当します借り手企業にとっては安定した運転資金確保の手段になりますし、債権者側にとってみれば金利水準が高めであること、極度枠の設定により手数料が得られること、回収の安定性が高いことなどのメリットがあり、WinWin関係のファイナンスです。

■活用できる手法(DES)

簡単にいうと負債を資本に振り返ることです。法的には債権者による債権の現物出資を意味します。メリットとしては債務者資本が充実していること、元本・利息に支払いがなくなること、債権の免除益が生じないということです。

■活用できる手法(DDS)

簡単にいうと負債を他の負債に振り返ることです。一般的には借入金から資本的劣後ローンへ転換することになります。債務者のメリットとしては返済期間の延長・条件の緩和が可能であること、債権者のメリットとしては自己査定において融資先の資本とみなせることでしょう。

■活用できる手法(DPO)

DiscountPayOffと訳されます。金融機関やサービサーからの債権の買収のことを言います。スポンサーは時価によって債権を買い取り、買取後、DESを実施することが可能です。

■活用できる手法(MBO)

事業部門を分離し、経営者が株主から債権を買い取ることです。株式売却による方法と営業譲渡による方法があります。旧株主のメリットは新規資金の調達ができること、特定事業へ集中できることがあり、経営者のメリットとしては雇用者からオーナーへ転換ができることです。

■活用できる手法(RCC)

RCCは手法ではなく機構です。RCCは住宅金融債権管理機構と整理回収銀行が合併して生まれた商法上の会社でその株式は全て預金保険機構が所有しています。RCCは信託兼営の免許を得て信託方式による不良債権の引き受けも行います。
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# by orataki01 | 2004-09-19 23:26 | ITC
研修2日目の内容のサマリーをメモしておきたいと思います。

ラポールをかける

ラポールは心と心の架け橋で相手の心を開くことです。これは私のもっとも苦手とする分野です。ラポールのポイントは自分のほうから心を開くということです。自分だけ隠しておきながら、相手が心を開くはずはありません。親しみを込めた言葉で話しかけ、ボディタッチなども必要に応じて織り交ぜます。座って会話する場合、真正面に座るのではなく、90度の位置で横向きに話すとよいとされています。たしかに真正面というのは面接とか交渉事など対決姿勢があるので心が緊張します。

会話の内容は相手に合わせます。相手が興味あることやコツコツ地道にやっていることなどを取り上げると、ラポールしやすくなります。ラポール・バトルというゲームを行いました。5人ずつのチームに別れ、相手チームのメンバーにラポールを掛けてゆきます。メンバーのプロフィールはあらかじめ相手チームに配布されています。はじめの数秒で勝負は決まります。「やあ元気?最近どう?」とか「ひさしぶりー」とか、いかに親しく、相手に好感をもって受け入れてもらうかがポイントです。

リフレーミングを行う

リフレーミングとは別の視点に置き換えることです。狙うべき視点としては

ポジティブであること
ユースフルであること

です。具体的な例で言うとこうなります。
A:「最近、仕事が忙しくて参っちゃうよ」
B:「Aさん、仕事できるから仕事が集まるんですよねー」
A:「最近、いろんなことに希望をもてなくてね」
B:「それは、いままでの希望がかなったから次の希望を身体が要求してるんですよ」
A:「年俸制になって来年から給料下がっちゃいそうだよ」
B:「仕事ができるAさんなら逆にあがるんじゃありませんか?」

ポイントとしては言い切ること、すぐ返すということです。実際、すぐ切り返して言うのは難しいですね。日常会話のなかでリフレーミングする練習しておかねばなりませんね。

壮絶!内藤課長VS大野主任バトル (仮名)

この研修のクライマックスは内藤課長と大野主任のなりきりバトルです。無制限一本勝負。ルールは以下のとおりです。3人一組でゲームを行います。内藤課長役と大野主任役と審判役があります。内藤課長は、いままで学んできたあらゆるコーチング技法を駆使して最近、やる気のなくなってきた営業の大野主任をやる気にさせるというミッションを持っています。一方、親の家に住み、DINKSの大野さんは、アクセク働くより、そこそこに働いて自分の時間を持ちながら生活したいノホホン派です。審判は、いろいろな技法が活用されているか。結果として大野主任がやる気になったかどうかを判定します。私は大野主任役をやりました。あるときはノラリクラリ、あるときは強行に抵抗したりしたので内藤課長役のメンバーは大変だったと思います。

最後に

この研修は拍手喝采で幕を閉じました。みんな、心から拍手を送ったと思います。それだけ内容の濃い研修でした。コーチングの研修がこの値段で受けられるなら診断協会の価値は多いにあるといえるでしょう。今までの更新研修は何だったのか。結局はこれらの研修は受験予備校のように市場メカニズムが働いていないことの証左であったと思います。これからは、診断士の本質からそれないながらも受講生のニーズを汲みとった研修が支持され、従来型のお仕着せ研修は淘汰されていくことでしょう。
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# by orataki01 | 2004-09-05 23:01
中小企業診断士の更新研修に参加してきました。タイトルは「企業内管理者のためのコーチング」です。

コンサルタント仲間の中で「コーチング」という言葉がもてはやされてきたのは2000年ころからだったと記憶しています。企業の経営者や従業員をエンパワーする有効なコミュニケーション手段として知っておく必要があり、当時はいろいろな書物を読み漁ったものでした。コーチングというのは

1)人は皆、無限の可能性を持っている
2)その人が必要とする答えは、すべてその人の中にある
3)その答えを見つけるためには、パートナーが必要である

ということを前提としたコミュニケーションスキルです。「コーチ(coach)」の語源は「馬車」です。そこから動詞としての「コーチ(coach)」に「大切な人を、現在その人がいるところから、その人が望むところまで送り届ける」という意味が派生したと言われています。実際の技法としては電話や対面セッションを通じて質問形式で本人に「気づき」を与えることになります。一方的な回答やアドバイスをするのではありません。ここで質問の特徴について述べておきます。気づきを与えるような質問は以下のようなものです。

1)拡大質問 →どのようにしたらそれができるでしょうか?
2)未来質問 →これからどうしたいですか?
3)肯定質問 →~できるでしょうか?

われわれはともするとこれと逆の質問をしてしまうことがあります。否定質問、過去質問、限定質問などはしてはならない質問です。そして4W2Hを意識して質問します。すなわちWhat、When、Who、Where、How、HowMuchです。Whyはだめです。Whyは責任追及の感覚があるからです。もう少し別の表現で質問をしてみると以下のようになると思います。

1)もう少し話を聞かせてください。
2)それは面白そうですね。それで?
3)それは具体的に言うと?
4)それを実行するとどうなるのでしょうね?
5)そのあとどうしましょうか?

すべてポジティブで前向きな回答が引き出せそうな気がしてきますね。事実、ロールプレイングでは私が質問を受ける側に立ったとき、非常に明るい未来をイメージすることができました。これは実際のコンサルティングにも応用できるのではないかと思いました。特に戦略策定フェーズでは有効になると思われます。その企業の内容を一番知っているのは経営者でありコンサルタントではありません。ですから戦略の正解はクライアントの頭のなかにあると考えるのが妥当なのです。その戦略をうまく整理して引き出してあげるのがコーチング技術だと思います。

よく「企業は人なり」といわれます。これから勝ち残る企業というのは自ら気づき、自分自身を自己変革できる人材を育てられる企業だと思います。組織を支えている従業員ひとりひとりをリーダーシップを備えた有能な人材へと自己変革させてゆくためにもコーチングの必要性を強く感じます。
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# by orataki01 | 2004-09-05 00:16 | 中小企業診断士
こんさーる日記は「なんちゃってコンサルタント」の自称oratakiが業務日誌としてつけ始めたものです。業務日誌を通じて自己の成長を図ると共に読者の皆様もちょっとだけ賢くなるようなWin-Win関係を築くことをコンセプトとしています。

業務日誌といっても堅苦しい内容にはしたくありません。無味乾燥なIT用語や経営用語を並べても自己満足に終わってしまうでしょう。内容は面白く、幅広く、長くもなく短くもないものにしたいと思っています。

昼休みや仕事の合間にちょっとフリーセルなんかやる感覚で、お茶でも飲みながら数秒眺めてもらえれば幸いです。

Blogはツッコミとトラバが命と考えています。皆さん、どんどんツッコんでください。どんどんトラバってください。それがお互いの成長を促すものだと思っています。ヨロシク。
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# by orataki01 | 2004-09-03 22:14
2004/08/28 のIT.経営研究会報告です。

今日のメニューは
・ITアンケート
・今月のクイズ
・今月のトピックス
・テーマ進捗状況確認
という感じでした。

■ITアンケート
1)FSP
2)RENA
3)DMZ

1)3)は認識率が多かったですが2)はほとんどの人が知りませんでした。

1)FSP(requent Shoppers Program:フリークエント・ショッパーズ・プログラム)は、ポイントカードやサービス提供カードといった顧客カードを発行して顧客1人1人の購買データをとらえながら、顧客を購入金額や来店頻度によって選別し、セグメント別にサービスや特典を変えることによって個々の顧客に最も適したサービスを提供し、かつ効率的な販売戦略を展開して、優良固定客の維持・拡大を図るマーケティング手法です。

2)RENA(Resonant communication Network Architecture)とはNTTグループが総力を上げて研究・開発を進めている次世代ネットワークアーキテクチャです。この構想が発表されたのは2002年11月。本格的なブロードバンド・ユビキタス環境の実現を目指して発表された、いわばNTT肝入りの構想でより早く、より大容量で、より安全に、より安い通信が可能になるという構想です。

3)DMZ(DeMilitarized Zone)は「非武装地帯」の略でインターネットに接続されたネットワークにおいて、ファイヤーウォールによって外部ネットワーク(インターネット)からも内部ネットワーク(組織内のネットワーク)からも隔離された区域のことです。

※あまりのメンバーのふがいなさから宿題制度が導入されました。担当者は内容をしらべてMLに流すこと。メンバーはそれにつっこみをいれること。ということになりました。最初の宿題請負人はナンチャッテOLさん。

■今月のクイズ(これもなかなか難しい)

SSLの説明文の正誤問題が出題されました。ポイントは以下のとおり。
 ・TCPの上位プロトコルである
 ・暗号データのやりとりにTCP443ポートを予約している
 ・利用する暗号アルゴリズムは選択できる
 ・公開鍵と共通鍵を組み合わせて暗号化する
 ・電子証明書を使って相手の身元を互いに確認できる
 
■今月のトピックス

だんだんと持ち寄り記事がヒートアップしてきました。エッセンスは以下のとおり。
・ついクリックしてしまった原因(Fさん)
   うーん、この期に及んでも添付ファイルをクリックする人がいるのでしょうか。
   Pifファイルって何かワクワク画像をイメージさせるんでしょうか。
・日本IBM、中小向けIP電話を販売(Tさん
   IBMとNECがIP電話でシノギを削っているということはわかりました。
・事業価値に基づきIT投資判断(Tさん)
   今日一番、診断士らしい記事。システムコストと将来の事業価値のマトリクスでそれらしくみえちゃうから不思議です。
・五輪選手のブログは禁止IOC/オランダ女子陸上選手、ヌード撮影で合宿費かせぐ(ユージさん)
   でました、イロモノ担当のユージ師匠。この女子選手のヌードはもっと解像度を大きくして見てみたかった。オリンピック費用の捻出の大変さとウラハラに3日で合宿費が調達できてしまうというインターネット時代に驚きます。
・開幕直前、ITが支えるアテネオリンピック(O氏)
・送信者認証のしくみ(orataki)
  あなたの発行するメルマガも知らないうちにスパムフィルターに引っかかっているかもしれません。ベイズの理論をよーく勉強するように。
・電子政府戦略会議から(S氏

■テーマ進捗状況
各部会の意思確認をしました。
・Blog部会:Q&Aのユーザビリティについて継続研究
・白書部会:情報化白書を診断士の視点でまとめる。新設。
・セキュリティ部会:個人情報保護法
・Web会計部会:継続研究
・環境Web部会:継続研究、リンクの工夫
・クチコミ部会:継続研究
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# by orataki01 | 2004-08-28 21:48 | 中小企業診断士