こんさーる日記の別館です


by orataki01
■口述試験はなんだったのか

今回の案では、口述試験は廃止されることになっています。いったい、口述試験はなんだったのか。私が受験したときは口述はありませんでした。でも口述は必要性を感じていました。しゃべらない診断士というのは考えられないし(著作だけで生計を立てるのなら別ですけれど)、ペーパー試験で合格点でも口の利き方がなっていなかったり、不快感を与えたりする人は不合格にすべきです。

私の実習グループに非常に声の小さい人がいまして、文字通り「蚊の泣くような声」なのですがこれは正直、診断士は務まらないなと思ったものです。合格にはなったようですが。
3次実習までいくと大金をつぎ込んでいる手前、不合格にできません。ですからほんとうに品質を保証するならコーチング能力をどこかで試す必要があるんではないでしょうか。感覚で言うと2.5次試験くらいでしょうか。3次実習の時間を22日くらいにして2.5次を導入したらと思います。不足時間は更新要件で調整すればいいでしょう。

■更新登録など制度について

更新要件が厳しくなったことは周知のとおり。今まで、座学でみなし実務とされていた実務能力更新研修が廃止されます。従来から真の実務研修として1週間単位のコースが設置されていましたが、独立の予定もない企業内診断士はほとんどの人が座学の研修で済ませていました。しかし、座学のバーチャル診断と実務補習とでは雲泥の差があります。やはり実務で更新するのがスジでしょう。

ここで、道が分かれます。

1)更新をせずに資格を休止させる
登録を消除されても15年以内なら再研修など一定要件を受けて復活することができます。しかし,復活まで診断士と名乗ることはできないし、その間に復活しようという意欲がなくなることは十分考えられます。また、15年後にいきなり復活しようとしても使い物になるかどうか。さらに定年まで勤務して、そののち復帰しようとするなら(このケースは以外と多い)45歳以下の人のモデルケースにはなりません。

2)思い切って独立する
更新要件の強化に便乗してそのまま独立しようというのは無謀でしょう。活性懇に独立したばかりの方が参加されたので話を伺いましたが、まず客がいないというのが実情のようです。人脈のある人にそう語られると説得力があります。独立否定派の大先生の言葉「奥さんが山みっつくらいもってなければ独立するな」が脳裏を横切ります。(ちょっとオーバーですけど)

3)社内の異動を企てる
経理や総務、製造ラインに従事する方は顧客と接触することができません。すると助言すらできないわけです。営業やシステムエンジニアなどであれば顧客指導という名目がつくれます。自分を外向きにしたいなら異動希望を出すことも一案です。最近は社内公募制や企業内ベンチャーなどがありますから、いつまでも現状のスキルやノウハウにしがみつくのではなく新分野に打って出るということも考えてよいのではないでしょうか。だいたい、中小企業の経営者に業種転換や新分野進出をアドバイスしながら、自分では何も変われないというのではさびしい限りです。

4)みなし診断で乗り切る
診断実績を勤務先や診断先からハンコもらって証明うけるわけですが、この証明は精査されるわけではありませんから、いくらでもみなし診断をできるはずです。たとえば懇意にしているプロコンの人と共同診断をやるということにして、最初と最後に参画するという方法です。中間では資料作成・分析作業として診断先に行かないでみなし診断扱いすることも可能でしょう。このようなことをやる人は結果があとから追いかけてきますから信用を失うだけだと思いますが、これに近いことをされる人は多くなると予想しています。これが横行すると中小企業診断士自体の信用が低下しますから良心的にやらねばなりません。

5)真っ正直に5年で60日の診断を行う
1週間のまとまった休みを年2回とる計算ですから社内での居心地はすごく悪くなるはずです。時間の自由な裁量的な職場ならできるでしょう。あるいは退職・窓際覚悟でやるかです。会社を説得できなければ1)のケースになるでしょう。

■診断士補制度の提案

モチベーションを維持しながら総数の拡大に寄与する方策として診断士補制度を提案します。簡単にいうとポイント不足の診断士を即退場扱いするのではなくいったん診断士補として温存し、診断士より緩やかな条件で更新させるというものです。即退場の場合だとネットワークも縮小し復帰しにくいです。

診断士補ならば診断士と同じ勉強会やその他行事に参加でき、そこそこのモチベーションを得られるのではないでしょうか。

■知識研修・実務補習の質的向上

中小企業診断士の真の質的向上を図るためには研修・補習そのものの質的向上も図らなければなりません。残念ながら、現在の知識研修は上記の目的に資しているとは思えません。民間の研修のように研修後のアンケートなどで指導する側もニーズにあった質の高いものを提供できるよう峻別されるべきでしょう。
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# by orataki01 | 2005-02-20 17:07 | 中小企業診断士
これは中小企業診断士制度の在り方を読んだ感想をプライベートコメントタッチでまとめたものです。独断と偏見があることをお断りしながら書き綴ります。

■はじめに

今回の改正の趣旨は「総数の拡大」と「質と信頼性の確保・向上」でした。この2点は矛盾をはらみながらも理解できるコンセプトだと思います。しかし総数を拡大したいから試験を受かりやすくするのはいかがなものかと思います。

負担を軽くするということは品質を落とすことに他なりません。科目ごとの合否を決めると最初の科目合格から最終の科目合格まで数年、ひどい場合は十数年かかる可能性もあります。現実に旧制度の一次試験合格の2次試験永久受験資格をまだ行使していない人もいます。(もう無効になっているかもしれませんが)

また、5年前の経営情報の知識が役立つかも怪しいものです。合格した科目の勉強は当然しなくなるわけですから知識は陳腐化します。税理士と違い勉強範囲が広いので習得知識が発散してしまう可能性があります。とても品質が維持できるとは思えません。

総数の拡大の根拠として18000人の登録者数に対して稼動できる診断士として7000人と見積り、470万社の中小企業をサポートするのに総数が足りないと考えているようですが有効稼動者が何名いれば足りるのか、つまり7000人に対して何名が目標なのかが明示されていません。目標があいまいな計画案はうまくいきません。中小企業診断士が抽象企業診断士にならないことを祈ります。

質の拡大の骨子は資格更新で診断実績を重視することです。これは企業内診断士、そして学生にとっては大きなハードルになることでしょう。どんな人たちが不利になるのか。以前、私のHPで企業内診断士をセグメントしたことがあります。以下、転載いたします。

・独立志向派

資格を独立の武器として最大活用しようとする人たちです。この類型の過半数は独立による経済的不安よりも自己実現を優先します。独身であったりDINKSだったりして身軽な人が多いようです。

この人たちは資格を取得すると支会活動に積極的に参加し、人脈形成に余念がありません。数十万円もの高額の実践的研究会に参加し、大先生の知遇を得て即戦力化を図ろうとします。独立を志向するのだから2足3足のワラジも苦にならないしそれを全うする体力もあるのです。

・資格フリーク派

この人たちにとっては診断士資格は数あるゴールドメダルのうちのひとつに過ぎないようです。資格でメシを食うという意識はさほどなく、自分の可能性を探求することに腐心します。この人たちは協会に所属せず、資格更新研修のときだけヌーっと現れることが多いです。

一般の凡人からすれば「よくぞ、これだけ集めたな」というため息がでてきます。しかし、難関試験を突破した人は程度の差こそあれこの分類の要素をもっているのではないでしょうか。通勤電車の中でボケーっと車窓の風景を眺めていることができない方は十分に素質ありです。

・資格守護神派

単刀直入にいえば「リストラ対策」です。この資格を神社の守護札のごとく神棚に飾り、さりげなく周囲にアピールします。それで、雇用が保証されるほど会社は甘くありませんが、自分ほどの人材が必要とされないわけはないと自分に暗示する効用は確かにあります。

これを「リストラ回避の逆プラシーボ効果」といいます。近年、このタイプの診断士は着実に増えてきています。業種的には「金融系」「建設系」「流通系」が多いようです。また、最終的に非自発的独立志向派になることも増えてきています。

・自己啓発派

中小企業診断士というネームバリューをこころの拠り所としようとするところは資格守護神派と変わりませんが逆プラシーボ効果を自分自身に向けて自己啓発しひいては出世街道のターボエンジンにしようとする人たちです。まじめな課長クラスの人に多いようです。

・定年対策派

60歳前後の不惑の年齢層の人たちは、まずこの分類に入ります。有名大手企業出身が多いようです。大企業の場合、企業の歯車としてなかなか思い通りのことができません。実力はあるのだから、ここで定年延長や再雇用されるより、一国一城の主となり一花咲かせたいというのが本音のようです。

この人たちの独立ステップは地味なものが多いです。区や都道府県の仕事をまず確保し、ISO審査員補などとして脇を固めてゆく。年齢的・体力的に過激な受注は無理なので当然といえば当然なのですが、なにせ年金という安全弁があるので強力なハングリ精神がないと大成できないようです。やたらと診断士単価を引き下げる元凶であるとの批判も一部にはあります。

・ケイコとマナブ派

学生や入社まもない資格ホルダーが相当します。就職氷河期を乗り切るため学校の推薦もあったのかもしれませんがTOEICなどとともに人気があるようです。また、転職に有利ということでミスマッチな企業に就職してしまった新入社員にも人気です。ただ、この分類の方を一人も知りません。履歴書に一行書くだけの資格ですから協会にはまず入会しません。経済的余裕もないでしょう。

・なんとなくクリスタル派

上記の分類に入らない方の総称です。なんか面白そうな資格だから受験したら受かっちゃった。主婦をやってて自分の存在を確かめたくて。などという人たちです。血みどろの勉強をしている人にとっては腹立たしい限りですが、このような分類の人も何百人に一人はいるんです。


この中で、新制度に耐えうるゾーンの人たちは「独立志向派」「定年対策派」だけです。中小企業診断士資格を名刺の飾りつけにしたい人や試験突破術に秀でた、単なるテクニシャンが排除されることに何の異論もありませんが、コンサルタントになりたいという願望のある人には何とか残って欲しいし、ネットワークを構築したい。

プロコンまでの助走フェーズとして残る人と去る人が峻別されるのであれば異論がありません。新制度ではわれわれに「覚悟」を求めています。プロコンの方々は皆それなりの「覚悟」があります。プロコンか否かはこの「覚悟」の差なのだろうと思います。

(つづきは後日)
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# by orataki01 | 2005-02-19 14:13 | 中小企業診断士
これは中小企業診断士制度の在り方を読んだ感想をプライベートコメントタッチでまとめたものです。独断と偏見があることをお断りしながら書き綴ります。

■はじめに
今回の改正の趣旨は「総数の拡大」と「質と信頼性の確保・向上」でした。この2点は矛盾をはらみながらも理解できるコンセプトだと思います。総数を拡大したいから試験を受かりやすくするのはいかがなものかと思います。負担を軽くするということは品質を落とすことに他なりません。

科目ごとの合否を決めると最初の科目合格から最終の科目合格まで数年、ひどい場合は十数年かかる可能性もあります。現実に旧制度の一次試験合格の2次試験永久受験資格をまだ行使していない人もいます。(もう無効になっているかもしれませんが)また、5年前の経営情報の知識が役立つかも怪しいものです。

合格した科目の勉強は当然しなくなるわけですから知識は陳腐化します。税理士と違い勉強範囲が広いので習得知識が発散してしまう可能性があります。とても品質が維持できるとは思えません。

総数の拡大の根拠として18000人の登録者数に対して稼動できる診断士として7000人と見積り、470万社の中小企業をサポートするのに総数が足りないと考えているようですが有効稼動者が何名いれば足りるのか、つまり7000人に対して何名が目標なのかが明示されていません。目標があいまいな計画案はうまくいきません。中小企業診断士が抽象企業診断士にならないことを祈ります。

質の拡大の骨子は資格更新で診断実績を重視することです。これは企業内診断士、そして学生にとっては大きなハードルになることでしょう。以前、私のHPで企業内診断士をセグメントしたことがあります。以下、転載いたします。

・独立志向派

資格を独立の武器として最大活用しようとする人たちです。この類型の過半数は独立による経済的不安よりも自己実現を優先します。独身であったりDINKSだったりして身軽な人が多いようです。

この人たちは資格を取得すると支会活動に積極的に参加し、人脈形成に余念がありません。数十万円もの高額の実践的研究会に参加し、大先生の知遇を得て即戦力化を図ろうとします。独立を志向するのだから2足3足のワラジも苦にならないしそれを全うする体力もあるのです。

・資格フリーク派

この人たちにとっては診断士資格は数あるゴールドメダルのうちのひとつに過ぎないようです。資格でメシを食うという意識はさほどなく、自分の可能性を探求することに腐心します。この人たちは協会に所属せず、資格更新研修のときだけヌーっと現れることが多いです。

一般の凡人からすれば「よくぞ、これだけ集めたな」というため息がでてきます。しかし、難関試験を突破した人は程度の差こそあれこの分類の要素をもっているのではないでしょうか。通勤電車の中でボケーっと車窓の風景を眺めていることができない方は十分に素質ありです。

・資格守護神派

単刀直入にいえば「リストラ対策」です。この資格を神社の守護札のごとく神棚に飾り、さりげなく周囲にアピールします。それで、雇用が保証されるほど会社は甘くありませんが、自分ほどの人材が必要とされないわけはないと自分に暗示する効用は確かにあります。これを「リストラ回避の逆プラシーボ効果」といいます。

近年、このタイプの診断士は着実に増えてきています。業種的には「金融系」「建設系」「流通系」が多いようです。また、最終的に非自発的独立志向派になることも増えてきています。

・自己啓発派

中小企業診断士というネームバリューをこころの拠り所としようとするところは資格守護神派と変わりませんが逆プラシーボ効果を自分自身に向けて自己啓発し、ひいては出世街道のターボエンジンにしようとする人たちです。まじめな課長クラスの人に多いようです。

・定年対策派

60歳前後の不惑の年齢層の人たちは、まずこの分類に入ります。有名大手企業出身が多いようです。大企業の場合、企業の歯車としてなかなか思い通りのことができません。実力はあるのだから、ここで定年延長や再雇用されるより、一国一城の主となり一花咲かせたいというのが本音のようです。

この人たちの独立ステップは地味なものが多いです。区や都道府県の仕事をまず確保し、ISO審査員補などとして脇を固めてゆく。年齢的・体力的に過激な受注は無理なので当然といえば当然なのですが、なにせ年金という安全弁があるので強力なハングリ精神がないと大成できないようです。やたらと診断士単価を引き下げる元凶であるとの批判も一部にはあります。

・ケイコとマナブ派

学生や入社まもない資格ホルダーが相当します。就職氷河期を乗り切るため学校の推薦もあったのかもしれませんがTOEICなどとともに人気があるようです。また、転職に有利ということでミスマッチな企業に就職してしまった新入社員にも人気です。ただ、この分類の方を一人も知りません。履歴書に一行書くだけの資格ですから協会にはまず入会しません。経済的余裕もないでしょう。

・なんとなくクリスタル派

上記の分類に入らない方の総称です。なんか面白そうな資格だから受験したら受かっちゃった。主婦をやってて自分の存在を確かめたくて。などという人たちです。血みどろの勉強をしている人にとっては腹立たしい限りですが、このような分類の人も何百人に一人はいるんです。


この中で、新制度に耐えうるゾーンの人たちは「独立志向派」「定年対策派」だけです。
中小企業診断士資格を名刺の飾りつけにしたい人や試験突破術に秀でた、単なるテクニシャンが排除されることに何の異論もありませんが、コンサルタントになりたいという願望のある人には何とか残って欲しいし、ネットワークを構築したい。

プロコンまでの助走フェーズとして残る人と去る人が峻別されるのであれば異論がありません。新制度ではわれわれに「覚悟」を求めています。プロコンの方々は皆それなりの「覚悟」があります。プロコンか否かはこの「覚悟」の差なのだろうと思います。

(つづきは後日)
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# by orataki01 | 2005-02-19 13:56 | 中小企業診断士
何度聞いてもEA(エンタープライズ・アーキテクチャ)は良く分かりませんでしたが、今回うやっと輪郭が見えてきました。忘れないうちに備忘録をつけておこうと思います。

【EAの目的】
EAフレームワークでは「エンタープライズレベルでのITガバナンスを実現させて、ITの全体最適化を図ること」とあります。全体最適の対象範囲は2つあります。ひとつは広義の意味で企業全体ということになります。もうひとつは狭義の意味でIT投資案件単位ということです。

また、このアーキテクチャはビジネスニーズから出発しており(業務プロセス)→(アプリケーション・データ)→(IT技術)とブレイクダウンされていきます。

EAは参照モデルに登録されているコンポーネントベースのITシステムです。もう少し分かりやすくいうとコンポーネント(部品)となる機能を政府のワーキンググループが定義しそれらの組み合わせをパターン化してシステム再構築にあてはめようとするものです。

【コンポーネントの概念】
コンポーネントというのはハードウェアでもソフトウェアでもない「考え方」であるといえます。
たとえば、抽象化された業務プロセスであったり、データ部品であったり、ネットワーク・OSといったようなIT技術部品だったりします。これらをアセンブリしてシステム構築するもので経営環境の変化へ即応することができます。

【政府調達の課題点】
政府調達の課題点はなんと言っても落札の方式でしょう。超低価格で入札して落札した後、随意契約で収益をあげるということです。昔、F社の1円入札などという破廉恥な事件がありました。このため、評価方式が見直され分割発注方式が採用されることが多くなりました。つまりEAの部分と開発の部分とインフラ調達の部分と運用の部分の業者をそれぞれ競争入札させるのです。

ただこれが問題がないわけではありません。ハードウェアの業者が決まってもそのスペックで開発できないことがあるわけです。ハードウェアとソフトウェアの相性、つまりアーキテクチャの相違に起因するわけです。

【アーキテクチャの構造】
一番理解しやすいのは4階層構造で把握することです。
1)最上位はビジネスプロセスレイヤです。
ここでは業務の関連を表す機能の相関がDFDライクに描写されます。
2)2段目はビジネスサービスレイヤです。
ここでは「顧客」「社員」「営業」・・・など業務を扱う人の立場に置き換え定義します。
3)3段目はアプリケーションレイヤです。
ここではサービスレイヤの単位ごとにアプリケーションを定義します。
4)最下位にはテクノロジーレイヤがあります。
業務横断的にIT技術を定義します。

【まとめ】
企業から提供されているコンポーネントの種類は全部で167種類。そのうち、各社で用意できているレンジは100コンポーネント前後。これらの中から参照モデルを見ながら組み合わせを決定し適用させます。全体最適を志向するわけですが、適合しないからといって導入済みのシステムやパッケージを廃棄するというわけではありません。機能を横串でさしてデッコミ・ヒッコミを明確にし、必要な時期に順次切り離してゆくというような考え方です。

政府調達から浸透し始めたEA。このEAは中小企業にも応用できるとの見方がありますが、まだ時期尚早のような気がします。EAはコンサルなしで自力適合は困難であり、かといってコンサルを投入してもその妥当性を評価することがまた困難であるというジレンマがあるからです。
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# by orataki01 | 2005-02-13 22:42

企業内独立への足音

ビジネス系の精神本の類を読むと「別に出世も望まず、つかつはなれず無難に仕事をしながら趣味や副業で生活を楽しもう」といった安易なフレーズが出てくる。しかし、それは幻想である。もし、本気でそんなことを考えているとしたら、たちまち社内貧民層の仲間入りをしてしまうだろう。  以上「隣りの成果主義」より引用


社内貧民層の定義をどうしたらよいかはわからない。とりあえず、最低限、食っていける程度ということにしておく。これからは一流企業でも何%かは貧民層が存在するというまだら模様の社会構造になっていく。

成果主義導入企業は増加の一途をたどっている。人件費の固定部分はギリギリまで削減され変動費化が進む。同じ役職でも年収が数倍開くことはザラである。年収300万円時代云々という本があるがデフレとあいまって、このタイトルはあながち的外れととは言えなくなってきている。

人件費が変動費化するということは「ブラ下がり」を許容しない社会が形成されていることを意味する。たとえ、企業内にいても「自分の尻は自分で拭く」つまり、ほとんど独立しているのと同じ状態になるのである。(そういえば、最近、名刺交換する方の部署に企業内ベンチャーっぽいものが多くなってきたように感じる)

今まで中小企業診断士の話題の中では独立か否かというテーマが多かったがこのような話題も「今は昔」という具合になるのではなかろうか。どちらにしても独立マインドがなければ行き詰ることになるだろう。営業にせよ企画にせよ開発にせよ部門を問わず独立マインドが必要となる。コンサル部門のあるところは、そのような修羅場を経験できる分、恵まれているといってよいだろう。

独立した諸先輩方の話を聞くと、「土曜日曜なんて休めない、365日仕事です」というような回答が返ってくるので、やっぱり独立は大変だと思うのだが、何のことはない、独立しなくても休日に仕事をシコシコやっている。「オレは仕事を家庭に持ち込まない主義だから」とか「休日はケジメをキッチリつけてリフレッシュすることにしている」と仰る方もいるが、そのような人はよほどデキル人か危機感のない人である。

独立マインドを手っ取り早く体得するなら個人名刺を作ることであろう。会社以外での名刺交換ではこれを使う。会社の看板には頼らないことである。そしてきちんと個人用メールアドレスを利用することである。(個人用を持っていてもほとんど開かないという人がいる)そして1日20件以上メール発信することである。(受信件数が問題ではなく送信件数が問題)

大先生から企業内診断士へのアドバイスで耳朶に残っている言葉がある。「有給休暇はレジャーのために使うな。自己啓発のために使え。ただし、奥さんは大事にしろ。」

このような欺瞞にも似た精神論を批判される方もいることと思う。何のために働くのか。何のために学習するのか。独立マインドをもって自己成長を図るためではなかろうか。
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# by orataki01 | 2005-02-11 22:23 | 中小企業診断士
講師:高梨智弘(ITC協会理事)

ナレッジマネジメントは「気づきの経営」ともいえる。今回は「気づき」満載の研修だった。

[1]あなたが愛する仕事を選びなさい。そうすれば、あなたは生涯、一日たりとも働く必要はなくなる。  by オリバー・ウェンドール・ホルムズ Jr

仕事が面白くてしょうがない、毎日道楽三昧だと仕事を趣味のようにしてしまう人は幸せである。だから天職を見つけることはとても大事である。講師の高梨さんはまさにこのような方である。年間休みは無いらしい。懇親で飲み会にでることもない。時間がもったいないという。仕事は三度のメシより好きだという。こんな人生だったら素敵だろう。凡庸で非力な私はリフレッシュ休息をいれなければダウンしてしまう。

[2]SWA(サウス・ウェスト・エアライン)の奇抜な採用試験

SWAの採用試験はかなり、変わっているらしい。用紙の真ん中に図形が書いてあり、色エンピツで色を塗らせる問題である。雑に塗ってある人は採用されない。きちんと塗ってあるからといって採用されるわけではない。図形の中を塗るのではなく、外側を塗った人が採用されたという。この本質は例外事象に臨機応変に対応できる人ということだ。マニュアルをそつなくこなす人を求めているのではないという。機内のアクシデントに迅速に機転を利かせて対応できるか、そんな人選なのだ。

書籍には紹介されていないSWAの事例を紹介する。あるスティワーデスが緊急避難用具の説明をしているのだが、乗客は誰一人として彼女の説明に耳を貸そうとはせず、思い思いのことをしている。何とかして説明を聞いてもらおうとして彼女は一計を案じた。胸ポケットから自分の財布をやおら取り出すと、高々とふりかざしてこう言った。「みなさーん。この財布落とした人はいらっしゃいますか?」  もちろん、全員が振り向いたことは言うまでもないだろう。

例外に対応できる人材を育てる。これは企業が成長するためのキーポイントであろう。

[3]失敗は発明の母

だから、失敗せずにチャレンジしようという企業風土の開発企業は多い。しかし、そういいながら失敗すると怒っていないか。Yesマンを求めていないか。これは自分では気づきにくい。外部からコンサルなどが第三者の目で見ることが大切である。

[4]相模線の前にたたずむ

JR相模線をご存知だろうか。茅ヶ崎から橋本までを走る田舎の電車である。電車が到着してドアが開くのを待っているとなかなか開かない。隣の人を見てみるとドアの横にボタンがついていて、これを押して手動で扉をあけることを知った。東京なら自動でドアが開閉するのはあたりまえ。当然、開くものと思っていると日が暮れるばかりである。あなたやあなたの企業は相模線の前にたたずんでいないだろうか。

[5]時計のパラダイムシフト

スイスの高級時計が日本のクオーツに王座を奪われたがクオーツも没個性で凋落してゆく。そこでスイスではスウォッチで巻き返しを図った。クオーツも個性化を図りともに成長していくかに見えた。が、ここに他業界から思わぬ伏兵が現れる。携帯電話である。時計ではない機器が時計機能を横取りしていったのである。ポーターのファイブフォースで勉強した方もあるだろう。代替機能恐るべしなのである。

[6]金の弾

ライフル業者が自衛隊に銃と弾を卸している。販路拡大ということでサファリなどで狩猟することを趣味とするハンティング協会に同じものを卸すことにした。が、しばらくしてクレームが起こる。同じ商品なのに自衛隊からはクレームがでないのにハンティング協会からはたくさん出ているという。調査の結果、使用頻度に問題があることがわかった。ハンターたちは年に数回しか発砲しない。いってみればライフルはインテリアなのだ。銃弾は頻度が少ないと錆びる。だから見栄えの観点からクレームになるという。ところが弾を金メッキしたら売上が倍増したという。「使われ方」にも気配りしなければいけない。

[7]プラズマテレビを年間50台売る電気屋さん

プラズマテレビが人気とはいえ、まだまだ高嶺の花である。ディスカウント店を尻目に年間50台もプラズマテレビを売りさばく町の電気屋さんがあるという。その理由は気配りである。納品のときにほかの電気製品も直してあげるし、電球1個でも配達するという。ここまでならフツーの電気屋さんなら考えることである。この電気屋はさらに付加価値を持っていた。それは「癒し」である。ここのお客さんの大部分は町内の一人暮らし老人である。電気屋の若旦那は老人の息子になりきり、いろいろ相談にのってあげるという。そんなサービスに老人たちは惜しげもなく数万円高い電気製品を購入するのである。

このほかにも、たくさんの気づきを与えられました。
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# by orataki01 | 2005-02-02 23:50
第29回「知ってるか」アンケート  ・・・・今回は難しいゾ

・DTCP/IP
  
デジタル・トランスミッション・コンテンツ・プロテクション・オーバー・インターネット・プロトコルのことらしい。家庭内のIPネットワークに接続するデジタル家電やパソコン間で映像などのコンテンツを著作権を保護したまま暗号化して伝送し、各機器で再生できるようにした規格。
TCP/IPに似ているが非なるものである。ま・ぎ・ら・わ・し・い。せめて「/」はとって欲しいよね。  ちなみに正解者ゼロ。

・ボット

外部からの命令を待ち、その命令に従って何らかの動作(悪質な動き)をするプログラム。トロイの木馬にバックドアが仕掛けられたようなものと思えばよい。ボットを内包したパソコンを「ゾンビ」という。あなたのパソコンも奴隷化していないか?スパイウェア検知ソフトで探索してみよう。  語句だけ知っている人、数名。まだまだ認知度が低い。


・デスクトップ検索

Googleなどが外部インターネットを検索するのに対してハードディスク内部の語句検索を行う機能。まだβ版で日本語化されていないらしい。検索精度は未知数のようだ。「ナマズ」よりは簡単に設定できるらしい。


「気になるIT記事・情報交換」 ・・・ なんかこれがメインコンテンツになりつつある。

・ケータイ端末市場、2009年には2401億円の規模に

一般消費者向けIP電話の市場予測が2004年:6834億円→2009年:14269億円という資料に選者は疑問を投げかけている。そういえば、身の回りでIP電話が便利、みんな使っているよというような話はあまり聞こえてこない。知り合い同士がある程度合意して入れていくケースが想定されるがまだまだスピードは鈍そう。「そんなこと(予測)、ねーだろ」で意見一致。

・あんしん生命・営業パソコンに指紋認証機能

ノートパソコンはよく盗まれるんですよね。私は認証がどうこういう前にノートパソコンを車内放置する姿勢が問題だと思います。自分の車においておくなんて絶対しません。寝るときは寝室にもって行きます。「虎視眈々と狙っているやつがいる」と思わなくちゃいけない。世知辛いですが、性善説はダメなようで。話はパスワードの設定に及びました。指紋認証ばっかりやっていると認証サーバがダウンしたときに大混乱になります。仕組みとしてはパスワードで補助的にログインできるようにするのが普通ですが、普段パスワード使わないと忘れちゃうんですよね。「人間は忘れる動物である」というテーゼのリスク管理やらなきゃならんなぁ。

・机に投影されたキーを打つ「バーチャルキーボード」

ここまできましたかぁ。3つ折の携帯キーボードは知っていましたが、今度はキーボードを映像化して打つわけですな。しかし、ブラインドタッチが出来ない上に、キーストロークがないというのは何か実感が無くてイヤですね。ビンボー人のピアノ練習みたいで。

・パソコンによる手足のしびれ痛みの治し方

手の構造上、包み込むような方向性を保つことが重要なようで、キーボードが高い位置にあるのは良くないようです。バネ指というそうです。
ジェルが入った入力用の台座を利用するか、椅子の位置を高めに設定する工夫が必要ですね。

・グーグル検索恐るべし。ウェブでの小論文公開が名誉毀損裁判に

検索エンジンのキャッシュっていうのは恐ろしいものです。サイトの不適切部分を削除してもキャッシュは残る。キャッシュの内容を消すには検索エンジン運営会社に依頼するしかないようです。キャッシュに残っていることがもとで訴えられることもありうるわけです。だいたい、どこのエンジンに拾われているかもよくわからないのに全部抹消などできません。サイトアップするときは、名誉毀損や営業妨害にならぬよう細心の注意が必要であるということです。

・ギャンブルサイトをDDos攻撃から救うサービス

ギャンブルサイトにDDos攻撃を仕掛けるぞ、と恐喝する事例があるそうですが、ギャンブルサイトは公に救済を求めるわけにも行かず、穏便に済ますこともあるようです。しかし、これを助ける救世主のようなサービスが出てきたのです。いずれにしてもアンダーグラウンドな世界にはおいしい蜜がタップリとあるようですね。

・国内に18000台規模のゾンビネットワークを観測-警察庁が分析

警察庁の運営しているセキュリティ関連ポータルサイト「@POLICE」では定点観測からゾンビPCが国内18000台と割り出しているそうです。この調査は結構、良い仕組みらしく警察もたまにはいいことヤルじゃん、と思わせるレベルとのこと。みなさんも「お気に入り」にいれましょう。

・不正アクセス:別れた腹いせにゲームのアイテム消した女性を書類送検

まあ、この程度でも書類送検(刑事事件)されるという警告ですな。不正アクセス禁止法をバカにしちゃあいけません。ケータイメールの盗み見もパスワードかけてある場合、そのパスワードをショルダーハッキングしてやったとなれば立派な犯罪です。

・WinMXによる著作権侵害で示談金を要求-エイベックスなどを騙る電話詐欺

このネタは今回一番笑えました。エイベックスやジャスラックを騙って違法なP2P利用者に著作権侵害の示談要求をしたものですが、要求に応じたものは1人だったそうです。「誰がジャスラックなんかにカネ払うもんか!」という確信的な気持ちで利用していた証拠でしょう。エイベックス・ジャスラックの人気がないという意味の記事ですね。記事のなかの表現で「支払ってしまったのは一人でした。」というのがあり、被害者というよりマヌケなやつというイメージが強く、思いっきり笑えました。

・米グーグル、新機能投入を加速

先ほど話題のデスクトップ検索機能のはなし。グーグルスカラーっていうんですね。ヤフーに先行された分を挽回すべく機能充実を図っていくようです。共通の関心や趣味のある人がネット上で情報を共有する「グループス」という機能も注目したいと思います。

■次回は2/26(土)14:00からです。
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# by orataki01 | 2005-01-30 10:47
orataki ゼミ新春スペシャルセミナー「ロジスティックスの基礎」を開催しました。気づいた要点をまとめておきたいと思います。

1)企業の抱える課題はどう変化してきているか。

・高品質/低価格はあたりまえ。品質や価格では差別化できない時代になってきている。市場ニーズを的確にスピーディに商品に反映させ供給するシステム・体制が必要になってきている。コストカットの次なるターゲットはロジスティックスという手付かずの暗黒大陸である。

・運送費と保管費はトレードオフの関係にある。この中で最適値を見つけること、作り出すことが企業の収益増につながる。DELL・ASKULはその最適値を見つけたモデルである。DELLは供給時間をある程度犠牲にして保管費用を圧縮しITを利用してコスト削減し価格にフィードバックさせている。

2)物流とロジスティックスとはどう違うのか。

・物流は物の流れを対象とし部分最適にしたもの。ロジスティックスは市場動向に起業活動を即応させるマネジメントであり全体最適を志向する。そのコントロール下に生産・仕入・物流がある。具体的にはERPを導入して最適化を図る行為としてもよい。

3)物流の基本機能をおさらいしてみよう。

・保管/流通加工/荷役/包装

4)日本の流通の特徴をおさらいしてみよう。

・迂回性・多段階性がある
・系列化が進んでいる(最近は崩壊しつつあるが)
・多大な行政干渉がある(薬事法/酒税法/旧大店法/新食糧法)
・日本的商習慣がある
・バイイングパワー台頭により小売側が配送センターをコントロールすることが多い
・生産から販売まで一気通貫にオンライン化されている率は日本2%、米国60%


5)「物流コスト氷山説」とは?

・物流コストで目に見える部分というのは小さいということ。費目的にいうと多くの企業が「荷造り運賃費」=「物流費」と認識している。実際はそれに携わる人件費や固定資産や減価償却費なども加味しなければならない。それを実現するにカきちんとした管理会計が実施されていなければならない。

6)これからのロジスティックスの方向性

・協同組合化
・アウトソーシング
・SCM
・企業内ビジネスプロセス統合→企業間業務提携→チェーン全体でのプロセス統合

7)これから調査すべきキーワード

・フォレスター効果
・物流ASP
・クロスドック

8)疑問点

・SCMが進めばパパママストアなど零細企業は仕入先として排除されるのか、または共同化してひとつの仕入先として生き残れるのか??
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# by orataki01 | 2005-01-16 11:49
七つの社会的罪(ガンジー)
Seven Social Sins

1.理念なき政治  Politics without Principles
2.労働なき富 Wealth without Work
3.良心なき快楽 Pleasure without Conscience
4.人格なき学識 Knowledge without Character
5.道徳なき商業 Commerce without Morality
6.人間性なき科学 Science without Humanity
7.献身なき信仰 Workship without Sacrifice


by 5年日記の会より
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# by orataki01 | 2005-01-10 20:53 | 座右の銘
今年も飽きずにブログを続けます。コンセプトは毎年決めたほうがいいのではないかと思い2005年度版を考えました。2005年度は

「プラス思考ブログ」

でいこうと思います。人生も仕事も山あり谷ありです。そんなときプラス思考で乗り切りたいと考えています。常日頃のプラス思考マインドが必要で「こんさーる日記」を付けることでリテラシーを養っていこうと思います。

・80%達成なら Very Good!
・60%達成なら Good!
・30%達成なら OK!
・50%の失敗は50%の成功でもある

こんな感じで一年間すごしたいと思います。
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# by orataki01 | 2004-12-31 11:31