こんさーる日記の別館です


by orataki01

意識調査を読み解く

企業診断ニュース2月号では協会登録診断士に対して新制度対応についてのアンケート調査を行なっている。これはベテランも新人も一緒である。(以降、A調査と呼ぶ)一方、診断士1年目の会でも意識調査の内容が発表された。これは当然、新人が対象である。(以降、B調査と呼ぶ)このふたつの調査データを比較検討することにより企業内診断士の置かれた立場や動的なアクションをある程度把握できるように思える。

1)最大の関心事である独立開業状態についてであるがA調査では独立者が34%が、B調査では8.2%である。ところがB調査において28%の人が独立計画があると回答している。つまりほぼ計画がある人の分だけ全体調査では独立者が増えていることになる。つまり、ザックリいうと計画がある人が独立するのであり、とりあえずの人は独立しないと言える。当然と言えば当然だが。

2)独立開業しない理由はA調査、B調査とも「収入が不安定」「受注獲得に自信が無い」「能力不足」がいずれも上位を占めている。収入が安定している独立開業というのはありえない。だからこのような結果は調査前から皆感じていることだ

3)年齢構成的にはA調査では40、50代で約53%なのに対してB調査では30代だけで52%を占めている。これは明らかな若返りである。情報系の問題が中高年の進出を阻んでいるように思える。マジョリティの世代が移動するに従い、コンサルティングスタイルや連携のあり方も随分と違ってくるはずである。本質的には人間性を考慮しつつもウェットな関係からドライな関係へ、オフラインからオンラインな関係へと変化してくるであろう。

4)女性の進出については構成割合がA調査では3%、B調査では7%と伸びているものの、いかんせん母数が小さすぎる。7%は約10名程度に相当する。基本的に女性にとって魅力ある資格にはなっていないのだろう。資格名称をカタカナにすればもうちょっと増えるかもしれない。

5)資格取得動機であるがA調査では自己啓発が64%でトップ、B調査でも自己啓発がトップであるが80%。新人は自己の能力開発・啓発には意欲的だ。裏返せば、中小企業のため、日本のためという意識はさほど無い。更新要件変更でのパブリックコメントでもこの視点で語られることは少なかった。いかに更新しやすくしてもらうかであり、いかに資格の目的に近づけるかではなかったように思う。

最後に、フリーコメントを読んだ全体的な印象であるが会費に見合う対価を「待って」いる人が多いように感じた。対価は自ら作るものであり待っていてはいけないと思うのだが。
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by orataki01 | 2006-02-09 13:02